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第12回 片頭痛の予防


小高 毎週この時間は「健康のつボ!~頭痛について」、怖い頭痛の見分け方、つらい頭痛の治し方について、一宮西病院 副院長 脳神経内科部長の山口敬二先生に教えていただいています。

小高 皆さんお悩みの片頭痛について教えていただいてますが、この痛みを和らげるために頭痛薬を飲むんですが、その使用法には注意が必要なんだそうですよ。

つボイ 薬の飲み過ぎは危険です。でも、病院でお医者さんに相談すると、痛みを短時間で軽減することが期待できる薬を処方してもらえるそうですから、相談してみるのがいいですよね。

小高 そうですね。じゃあ今度は片頭痛は予防はできないんでしょうか?そして、片頭痛を悪化させないために気を付けることって何があるんでしょうか?山口先生です。

山口 睡眠や飲食、環境など、いくつか気をつけておいた方がいい点がございます。まず、睡眠につきましては、寝不足が良くないと言われていますので、寝不足にならないように注意していただきたいと思います。

小高 しっかり睡眠をとる。はい。

つボイ これは楽でいいな。寝るの大好きやから。

山口 飲食につきましては、赤ワインなどのアルコール、それからチョコレート、チーズ。

つボイ それは頭痛に良いというものですか?

山口 これは頭痛の悪化の原因なんですね。片頭痛の場合は。

小高 ちょちょちょ、ちょっと待って!これ私の大好きな酒とつまみではないですか!

山口 そうですね。辛いところです(笑)

つボイ 赤ワインって体にいいよって言うから、私もうガンガン飲んでましたよ。え、悪いんですか?

山口 つボイさん片頭痛じゃないんで飲んでも大丈夫だと思います。

小高 片頭痛には特にお酒の中でも赤ワインがよくないんですね。

山口 ポリフェノールが入っているので。ただ、飲んでも痛くならないのであれば飲まれてもいいんではないかと思います。飲んで悪くなるようだったら避けた方がいいと思います。空腹も良くないと言われていますから、ダイエットなどで食事を抜いたりということがないように気を付けていただいた方がいいです。

つボイ これは我々には心配いらないでしょうね。

小高 私たちを物差しにしない(笑)

つボイ ラジオの皆さんに聞いてもらわないかんね。失礼しました!

小高 その他には?

山口 環境の変化や精神的なストレスが影響したり、疲労が影響したりすることもありますし、強い光や大きな音、あるいは気圧の変化ですね。梅雨の季節であったり、台風の季節なんかに片頭痛が悪化することもあります。

小高 確かにこういう、頭痛の引き金になる何かがあるって聞いたことがありますけど、そういうことは本当にあるんですね。

山口 あるんです。実際に引き金があると気づいたら、極力それを避けると予防になります。片頭痛が軽くなったり、起きにくくなりますので、気をつけられる点があれば改善していただいた方がいいと思いますね。

小高 はい。片頭痛を予防できる、予防のお薬っていうのはあるんですか?

山口 ありますね。内服薬と注射薬があるんですが、こういう予防薬を使いますと、頭痛の頻度が減るだけじゃなくて、痛みの程度も軽くなる可能性があります。こういった予防薬は連用しなくてはいけないので、頭痛の頻度が少ない人が使う必要はないんですが、つらい頭痛が心配な方にはお勧めです。やっぱり注射は大変ですから、内服薬から使うことが一般的ですね。

小高 そうしますと、注射薬というのは内服薬でも改善しない人が使うんですか?

山口 その通りです。やはりまず内服薬を試して、内服薬では十分に痛みが改善しない、予防できないという場合に注射薬を試すことになります。最近、CGRP関連抗体製剤という注射薬が出てきたんですが、この薬は非常に安全な上に有効性が高いんです。こういった注射を使うと、月に1回ぐらい注射を打つのが一般的なんですが、頭痛が非常に軽くなって、頭痛薬の使用頻度も減る方が多いです。

つボイ ほぉ~。

山口 そうすると、頭痛がないとこんなに健やかだったんだということを思い出して、顔つきが非常に変わってくるんです。楽になったという方が多いですね。

つボイ 月に1回でいいんですか?

山口 はい、これ月に1回といっても、病院で打つと大変なんですが、自分で打つ自己注射の指導もすることができます。

小高 自分で打つこともできる注射なんですね。

山口 大体1回指導するとみんな打てるようになります。そうしますと、毎月病院に来て注射を打たなくても、3回分まで処方できるので、3ヶ月程度は病院に来なくてもいいという状況になります。皮下注射で安全ですので、自分で打っても大丈夫だと思います。

小高 自分で打つことができるのであれば、ちょっと気楽になりますね。

つボイ 痛さはどうなんでしょうか?

山口 中には痛いという方もいますが、多くの方が続けて打てているので、さほど痛くではないのではないかと思います。

小高 たぶんね。頭痛のほうが辛いから。

山口 おっしゃる通りですね。ちょっと痛いぐらい我慢しようと思えるんでしょうね。

小高 あともう1つ心配が。値段はお高い薬なんですかね。

山口 結構高いんですね。自己負担で3割ですと1万数千円かかりますので、決して安い薬ではないです。だからこそですね、辛い頭痛でお困りの方が良い対象になると考えています。

つボイ はい。先生のお話はよく分かりましたけども、片頭痛を悪化させないためには、チョコレートや赤ワインなどのアルコール類の摂取を控えると良いということでしたね。また嗜好品ですので、好きな人にとりましてはちょっと辛いです。

小高 好きなんだけど、食べると頭痛になっちゃうというと辛いかもしれないですね。ただね、予防薬があるというのはとても心強いですね。山口先生の頭痛の話は来週が最終回となります。
さて、「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

つボイ はい、質問お待ちいたしております!

小高 「健康のつボ!~頭痛について~」でした。

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