第3回 形成外科はきれいになおる?
野田 例えば怪我をしてしまって傷あとができたときに、その傷をなるべく細く目立たないようにしてあげたりとか、ちょっと技術を使って目立たない方向に変えてあげたりして、よりわからなくすることは可能です。
小高 日常生活で隠れてるところだったら、多少の傷があっても命助かるんだったらいいやってなりますけど、見えてるところで場所が場所だと、やっぱりなんとかしてほしいなって方もいらっしゃいますよね。
野田 特にお顔の傷は、目立ちやすい方向に傷がついてしまう場合があります。お顔のシワと直交してしまうと目立つので、なるだけシワに合った傷を増やして、縫い直してあげたりすると、目立ちにくくすることができます。あとは、よりきれいに治すためには、よりピッタリ傷を合わせて縫う必要があるので、そこをより丁寧に縫っていくことが大切かなと思います。
小高 やっぱり技術とか、使う機器類も進歩しているんですかね?
野田 そうですね。皮膚をガチッと掴まないようにするためのピンセットがあったり、より傷にダメージを与えないようにしながら縫っていくということを意識するだけでも全然仕上がりが変わってきます。
つボイ 外科の中でも比較的新しく細かいことをやってらっしゃる。こういう言い方をしたらなんですけど、外科の先生がバーっと切って、バーっと治して、これで命助かった!っていうところを、きれーいにする役割を果たしているんですかね。
野田 他の科の患者さんで、よりきれいに傷を治してほしいという方の縫合をさせてもらうことも、たまにあります。
つボイ なるほど。縫合はわたしに任せて!ってことね。
野田 それだけではないんですけど、傷がケロイドになってしまった方や帝王切開の方を縫ったりすることも形成外科でやったりします。
小高 う~ん! 全般的に形成外科の先生はいろんなことをされるわけですか?
野田 基本的にはいろんなことができるように教育していますし、専門医の数が多くないのである程度一人でなんでもできるようにはなっていきたいというところです。
つボイ 傷跡を目立たなくする技術がいろいろあるんですよね。
野田 そうですね、コツですね。それはもう直接、手術の時に伝えていかなければならないことも沢山あります。
つボイ ないところから持ってきたり、余ってるのをどかしたりする作業ですか?
野田 そうですね。欠損などがあると、近くから目立たない方向に傷ができるようにしつつ、移動させてくる。皮弁と呼ばれる皮膚と皮下組織をセットで持ってくる術式で、近ければ局所皮弁、遠ければ一回切り離して持ってきて、血管をつなぐ形で治したりすることもあります。
小高 皮の弁…。
野田 皮弁っていいます。
小高 なんかお聞きしてると、他の外科の手術とかは目的があって、ここまでやったらよしOK!ってのがあるけど、形成外科は千差万別で、この患者さんの場合はいつものこの方法ではできないなとかっていうのが多くないんですか?
野田 患者さんごとにどういうふうに皮膚を持ってくるか、どういう縫い方をするかというのも、同じ場所でもぜんぜん違ったりするので、オーダーメイドのように一人一人に合わせて、計画を立てていく必要があります。
つボイ なるほどね~。
小高 なんか資料見てると、骨を伸ばす?手術があるんですか?
野田 例えば顎がとても小さく生まれてしまった子というのは呼吸の問題が生じてくるので、顎を一回切って、そこに延長器というものを付けて、毎日キュルキュルキュルって少しずつ少しずつ顎を前に出していって、少しずつ伸ばすことによって、間に骨が埋まっていくようにします。
つボイ ほぉ~。
野田 これは頭の骨もあるんですけど、頭の形が異常の子も、頭蓋骨を一回パーツごとに分けて、そこに延長器を付けて、少しずつ1日何ミリという単位で動かして伸ばしていくような、そういう技術もあります。
小高 日常生活で隠れてるところだったら、多少の傷があっても命助かるんだったらいいやってなりますけど、見えてるところで場所が場所だと、やっぱりなんとかしてほしいなって方もいらっしゃいますよね。
野田 特にお顔の傷は、目立ちやすい方向に傷がついてしまう場合があります。お顔のシワと直交してしまうと目立つので、なるだけシワに合った傷を増やして、縫い直してあげたりすると、目立ちにくくすることができます。あとは、よりきれいに治すためには、よりピッタリ傷を合わせて縫う必要があるので、そこをより丁寧に縫っていくことが大切かなと思います。
小高 やっぱり技術とか、使う機器類も進歩しているんですかね?
野田 そうですね。皮膚をガチッと掴まないようにするためのピンセットがあったり、より傷にダメージを与えないようにしながら縫っていくということを意識するだけでも全然仕上がりが変わってきます。
つボイ 外科の中でも比較的新しく細かいことをやってらっしゃる。こういう言い方をしたらなんですけど、外科の先生がバーっと切って、バーっと治して、これで命助かった!っていうところを、きれーいにする役割を果たしているんですかね。
野田 他の科の患者さんで、よりきれいに傷を治してほしいという方の縫合をさせてもらうことも、たまにあります。
つボイ なるほど。縫合はわたしに任せて!ってことね。
野田 それだけではないんですけど、傷がケロイドになってしまった方や帝王切開の方を縫ったりすることも形成外科でやったりします。
小高 う~ん! 全般的に形成外科の先生はいろんなことをされるわけですか?
野田 基本的にはいろんなことができるように教育していますし、専門医の数が多くないのである程度一人でなんでもできるようにはなっていきたいというところです。
つボイ 傷跡を目立たなくする技術がいろいろあるんですよね。
野田 そうですね、コツですね。それはもう直接、手術の時に伝えていかなければならないことも沢山あります。
つボイ ないところから持ってきたり、余ってるのをどかしたりする作業ですか?
野田 そうですね。欠損などがあると、近くから目立たない方向に傷ができるようにしつつ、移動させてくる。皮弁と呼ばれる皮膚と皮下組織をセットで持ってくる術式で、近ければ局所皮弁、遠ければ一回切り離して持ってきて、血管をつなぐ形で治したりすることもあります。
小高 皮の弁…。
野田 皮弁っていいます。
小高 なんかお聞きしてると、他の外科の手術とかは目的があって、ここまでやったらよしOK!ってのがあるけど、形成外科は千差万別で、この患者さんの場合はいつものこの方法ではできないなとかっていうのが多くないんですか?
野田 患者さんごとにどういうふうに皮膚を持ってくるか、どういう縫い方をするかというのも、同じ場所でもぜんぜん違ったりするので、オーダーメイドのように一人一人に合わせて、計画を立てていく必要があります。
つボイ なるほどね~。
小高 なんか資料見てると、骨を伸ばす?手術があるんですか?
野田 例えば顎がとても小さく生まれてしまった子というのは呼吸の問題が生じてくるので、顎を一回切って、そこに延長器というものを付けて、毎日キュルキュルキュルって少しずつ少しずつ顎を前に出していって、少しずつ伸ばすことによって、間に骨が埋まっていくようにします。
つボイ ほぉ~。
野田 これは頭の骨もあるんですけど、頭の形が異常の子も、頭蓋骨を一回パーツごとに分けて、そこに延長器を付けて、少しずつ1日何ミリという単位で動かして伸ばしていくような、そういう技術もあります。