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早期胃がんの発見から治療まで


胃がんは原因のわかっているがんです。原因となる細菌に感染しているかどうかを調べることで、早期胃がんの発見が可能になります。

早期の胃がんに症状はほとんどありません

早期の胃がんは、ほとんど症状がありません。胃は大きく分けて内側から順に、粘膜・粘膜下層・固有筋層という三層構造になっています。胃に痛みを感じるのは外側の固有筋層に刺激があるときで、粘膜の表面は痛みを感じません。粘膜下層までの腫瘍が早期胃がんです。

胃がんの原因はピロリ菌

胃がんの原因の1つはヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)の慢性感染だということがわかっています。ピロリ菌は抵抗力が弱い幼児期に感染し、何十年も胃の中に居続けて慢性萎縮性胃炎を引き起こし、最終的には潰瘍やがんをつくります。ピロリ菌の感染率は年齢によって大きく異なり、40歳以上の人は感染率が高く、40歳以下の人は低いといわれ、中学生では10%以下といわれています。これには衛生環境が大きく影響していて、水洗トイレが普及した世代ではピロリ菌の感染が低いというデータもあります。(2018年時点)

ピロリ菌感染検査から早期胃がんの発見が可能

早期の胃がんを発見するには、ピロリ菌に感染しているか、または慢性萎縮性胃炎を患っているかを調べることが有効です。これらはABC検診という血液検査で調べることができます。この検査で陽性の結果が出た人に胃カメラ検査を行えば、胃がんを早期に発見できる可能性が高まります。

お腹を切らず、内視鏡でがんの病変を切除!

万が一、がんが見つかったら…?

必ずしも外科的手術になるとは限りません。“ESD(粘膜下層切開剥離術)”という、早期がん治療に有効な、身体的負担の少ない内視鏡治療があります。(※経口内視鏡/静脈麻酔下で行う治療です。)ESDは、病変に応じて切除する範囲をあらかじめ決め、その周りを正確に切開し、剥離・切除する治療です。病変が深いもの(粘膜下層から固有筋層へ進展したがん)でなければ、どれだけ広い病変であっても一括切除が可能です。当院でも直径13cmの胃がんや、9cmの直腸がんの切除経験があります。