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ばね指


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ばね指とは、指の付け根の腱と腱鞘の間で炎症が起こる腱鞘炎の一種です。

ばね指とは

ばね指(Trigger Finger; Snapping Finger)とは、指の付け根の腱と腱鞘の間で炎症が起こる腱鞘炎の一種で、手の指が曲がったまま伸びにくい状態を指します。腱を骨に沿わせるためのトンネルである腱鞘や腱が腫れることで、指を動かす際に腱鞘が腱にひっかかることが原因です。
曲がった指を戻そうと強い力をかけると、カクンと跳ねるように指が伸びる“ばね現象”が起こるため、ばね指と呼ばれています。

主な症状

  • 指が曲がったまま固まる
  • 指を伸ばすことができない
  • 指を曲げると痛みを感じる
  • 指の可動範囲が制限される

主な原因とリスク

手の使いすぎ

腱、腱鞘に負荷がかかり続けることで炎症を起こしやすくなります。

関節リウマチ・糖尿病

末梢の血行不良によって、発症リスクが高まります。

ばね指の主な原因は、手を使いすぎることです。キーボードの操作から手をよく使うスポーツ、楽器演奏などで負荷がかかることで、発症のリスクが高まります。また女性の場合、妊娠前後や更年期(閉経の前後10年)ではホルモンバランスの変化から血行不良が起こり腱鞘が狭くなるため、発症しやすくなるといわれています。

対処と治療法

ばね指の治療方法には、以下のようなものがあります。

保存療法

症状が軽度の場合、手指の安静・ストレッチ、炎症や痛みを和らげるための投薬などをおこないます。
副木を当てて固定したり、なかなか痛みが取れない場合は腱鞘部分にステロイド注射をおこなうこともあります。

手術療法

症状が重度であったり、保存療法では効果が乏しい場合、腱鞘切開術などの手術を検討します。

腱鞘切開術

腱鞘切開術(Tendon Sheath Incision)とは、原因となっている腱鞘の上にある皮膚を切開し、腱鞘を切る手術療法です。局所麻酔でおこなう日帰り手術で、手術時間は15分程度。

コラム監修

一宮西病院
整形外科 手外科部長 / マイクロサージャリーセンター長
神田 俊浩

1998年、新潟大学卒業。新潟大学医学部附属病院、秋田赤十字病院、新潟労災病院、厚生連長岡中央綜合病院、新潟大学医学部附属病院、鶴岡市立荘内病院、聖隷浜松病院、新潟県立小出病院を経て、2024年より一宮西病院。

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※本ページに掲載されている情報は、2024年4月時点のものです。