子どもの熱中症
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こどものみなさんへ
熱中症ってなに?
熱中症は、暑い場所で体がうまく冷やせず、体温が上がりすぎる状態です。特に子どもは大人よりも体温を調節する力が弱く、外で遊んでいる時間が長いことが多いため、熱中症になりやすいです。
熱中症のサイン
熱中症になると、次のような症状が出ることがあります。こういったサインを見逃さないようにしましょう。
軽い症状
- 顔が赤くなる
- いっぱい汗をかく
- 疲れやすい
- 頭が痛い
- ふらふらする
すこし重い症状
- 気持ち悪くなったり吐いたりする
- 筋肉が痛くなる
- すごく疲れる
- 頭がとても痛い
重い症状
- 意識がぼんやりする
- からだがけいれんする
- からだがすごく熱くなる
- 息が苦しくなる
熱中症にならないために
熱中症にならないようにするために、次のことに気をつけましょう。
1. 水分補給
2. 涼しい場所にいる
3. 服装に注意
4. 休憩をとる
- 水分補給
こまめに水やスポーツドリンクを飲みましょう。特に外で遊ぶ前や後にはしっかり水分をとることが大切です。 - 涼しい場所にいる
外で遊ぶときは日陰を選んで、直射日光を避けましょう。家の中ではエアコンや扇風機を使って涼しくしてください。 - 服装に注意
風通しのいい軽い服を着ましょう。暑さを和らげる工夫をしてください。 - 休憩をとる
長い時間外で遊ばないで、適度に休憩をとりましょう。
熱中症になったら
熱中症になったら、次のことをしましょう。
- 涼しい場所に行く
すぐに日陰や涼しい部屋に行きましょう。 - 水分をとる
外で遊ぶときは日陰を選んで、直射日光を避けましょう。家の中ではエアコンや扇風機を使って涼しくしてください。 - 体を冷やす
濡れたタオルや氷を使って、首やわきの下、足のつけねなどを冷やしましょう。
病院に行くタイミング
熱中症の症状がひどいときや、応急処置をしてもよくならないときは、すぐに大人に伝えて病院に行きましょう。特に意識がないときやけいれんがあるときは、すぐに助けを呼んでください。
まとめ
熱中症は、なる前の予防と早めの対処が大切です。夏を元気に楽しく過ごすために、家族や友だちといっしょに気をつけて遊ぶようにしましょう。
熱中症とは
熱中症は、高温多湿な環境で体温調節機能がうまくはたらかず、体温が異常に上昇する状態を指します。特に子どもは体温調節機能が未発達であり、また外遊びなどで高温環境に長時間いることが多いため、熱中症にかかりやすいのです。
子どもの熱中症予防
子どもは大人に比べて熱中症や脱水になりやすいのが特徴です。子どもの熱中症の多くはスポーツをしているときに発症しています。また、思春期以降は重症化しやすく、発症してしまうと回復するまでに1週間以上の休息が必要といわれています。十分な予防策や、無理しすぎない環境づくりが大切です。
こんな天候に注意
- 気温が高く暑いとき(気温30℃以上)
- 気温は低くても湿度が高いとき(80%以上)
- 急に暑くなったとき
- 風が弱い日
温度が高いと汗が出にくくなり、体温が下がりにくいため危険です。
正しい水分補給を
- のどが渇いたらこまめに水分補給
- いつでも水分が取れる環境を整えましょう
- 水分と同時に塩分も補給しましょう
- 経口補水液がオススメです
- 飲み物を冷やしておくと、身体の中から冷やすことができるのでより効果的!
運動時は要注意
- 屋内でのスポーツも油断大敵。汗の量は屋外競技と大差ありません。
- 集団競技はつい頑張りすぎてしまうことも。監督者の気遣いや声掛けが重要です。
野球や剣道などの服を重ね着したり、防具などをつける競技は体に熱がこもりやすいので要注意! こまめに脱いで、体を冷やすなどの対策をしましょう。
服装のポイント
- 隙間のある、通気性の良い服
- 明るい色の服(光を吸収しにくい)
- 重ね着はなるべく避ける
- 屋外では帽子を着用する
熱中症の予防として、暑さに体を順化させることも大切です。順化とは、暑い環境に体を徐々に慣らしていくことです。いきなり暑い環境で長時間過ごすのではなく、短い時間から徐々に滞在時間を延ばして体を慣らしていきましょう。
もし熱中症になったら
子どもに熱中症の症状がみられた場合は、次のように対処してください。
涼しい場所に移動
すぐに日陰やエアコンの効いた部屋など涼しい場所に連れて行きます。
水分補給
水やスポーツドリンクを少しずつ飲ませましょう。ただし、意識がはっきりしない場合は無理に飲ませないでください。
体を冷やす
濡れたタオルや氷を使って、首や脇の下、足の付け根などを冷やしましょう。
こんなときはすぐに病院へ
熱中症の症状が重い場合(水分がとれない、ぐったりしている、意識障害があるなど)や、応急処置をしても症状が改善しない場合は、すぐに病院へ行きましょう。特に意識がない場合やけいれんを起こしている場合は、緊急の対応が必要です。
コラム監修
※本ページに掲載されている情報は、2024年8月時点のものです。